男子大学生の日常

男子大学生の雑記ブログです

2021-01-01から1年間の記事一覧

映画レビュー:『Fukushima 50』(2020)

〇感想 4点/5 ドラマ『チェルノブイリ』を見て大変面白かったが、本作も良い映画だと思った。 現場の緊張感や原発内部の状況の再現、感動的なストーリーは良かった。 ただし、3点気になることがあった。3つとも、実際の事実をどれほど正確に反映しているかに…

政党選びが難しい件について

衆議院選挙がもうすぐということで、自分も政党選びをしなければいけないのだが、正直に言って難しい。 これは自分が不勉強なことが大いにあることを前提に、言い訳を書きたい。 私が政党を選択する時は、マニフェストと政権運営能力から判断している。 前者…

出エジプト記から考える神の存在の確証を得る方法

〇出エジプトにおける荒野の40年間はイスラエルの民にとっての神の存在の確証がテーマになっている 出エジプト3:12,14では、神がモーセ率いるイスラエルの民に対してご自身の存在を示している。 一方で、17:7では、イスラエル人が「主が私たちの中におられる…

福音派プロテスタントと社会正義・政治

以前、一度書いた気がするが、再度考えさせられることがあったので、整理しておく。 アメリカのプロテスタントには福音派と主流派という2つの大きな集団があり、現在前者が拡大している。私が所属する教会も、アメリカの福音派の境界が母体であり、さらに遡…

近況報告1004:自分の関心

21歳にもなっていまだに関心が拡散している自分が恥ずかしくて仕方がない。大学1,2年生の段階で「○○を大学院で研究したい」という目標を持てる人はどうやってテーマを決めているのだろう? 私がテーマを決定できない理由は、①人生の選択に慎重すぎる&②強烈…

映画レビュー:『カッコーの巣の上で』(1975)

〇感想 5点/5 なぜかこれまで見る機会が無くて、やっと初めて見た。 素晴らしい。感動。 ストーリーはそこまで複雑ではないので、飽きてしまう人もいるかもしれないが、それ以上にメッセージ性が強い。 考察はこのnote記事が参考になる(ほとんど同意する)…

宗教経済学に触れてみた

社会学と経済学は極めて似ており、特に数理社会学ー計量社会学、ミクロ経済学ー計量経済学という対応関係はほとんど同じである。ゲーリー・ベッカーが経済学の手法を伝統的な研究対象以外に応用し始めたあたりから、家族・教育・医療などの領域で応用が始ま…

近況報告0912:今後やるべきこと

今日、中長期的に進めていく課題を整理したら、思ったよりやらなきゃいけないことが多くてびっくりした。昔から中長期的な課題を進めるのがめちゃくちゃ苦手なので、予定を立ててやっていきたい。 ①卒論 成人教育が職業キャリアに与える効果の分析。 今は、…

宗教を従属変数とした理論の整理

〇整理(『よくわかる宗教社会学』2-5,8,10,12,13+「宗教市場理論の射程」を参照) 1世俗化論 ウィルソン:宗教衰退 バーガー:チャーチ(制度)が合理化し、個人的関心へ ルックマン:組織や儀礼が後退し、個人の消費の対象へ(見えない宗教、私事化) ベ…

なぜ意味充実の研究が必要か?

私はこれまで役に立つ研究が「良い」研究であり、大学で行われる全ての研究は公共の役に立つ「べき」だと考えていた。なぜなら、ほとんど全ての研究の研究費には税金が投入されているからである。「面白いから」とか「知的好奇心を満たすから」とかの機能し…

パラメータ推定で分からなくなったことあれこれ

〇重回帰モデルにおけるパラメータの検定 各パラメータの検定は、各パラメータの値から求まるt統計量が標準正規分布に従うことを用いた検定(t検定)で済む。 であれば、全てのパラメータが0であるという結合仮説の検定(F検定)は何のためにするのか?確か…

ドラマレビュー:『チェルノブイリ』(2019)

〇感想 5点/5 チェルノブイリの事故がどれほど深刻かを理解できた。また、「嘘に塗り固められていたソ連」のメッセージは、最後の裁判や当時の発電所の指揮官の姿勢から分かりやすかった。 この映画を見て、INES評価でチェルノブイリと同じレベル7であった福…

パラメータのOLS推定について整理

現実の社会現象で機能していると考えられるメカニズムを数理モデルで表し、それを統計モデルに変換し、サンプルデータからそのパラメータを推定するのが計量分析である。 OLS推定が満たすべき仮定は、①iid ②外生性 ③xとuの4次のモーメントが有限 がある。②が…

私の理想の社会像と関心

私の関心は、①社会的土台(etc. 労働・福祉・教育) ②環境的上限 ③意味充実(etc. 文化・宗教・社会意識)であるが、それぞれを詳しく説明する。 ①と②はケイト・ラワースの『ドーナツ経済』を参考にしている。 なお、これは日本だけに限定される話ではなく、…

近況報告0821:宗教社会学の勉強②

宗教社会学の解明対象は、人々の宗教的意識・行動の実態、およびそれとその他の意識・行動との関連である。無論、ミクロ的基礎に基づいて、個々の人間が集合した際のマクロな挙動についても解明する必要がある。 欧米の社会学の理論を簡単に読んだ感じだと、…

近況報告0820:宗教社会学の勉強

いくつかの文献を読んで分かったことをメモする。 ・日本の宗教社会学研究の対象は、伝統宗教(制度宗教(仏教・神道・キリスト教)と民俗宗教)や新宗教(第1期から第4期まである)→カルトやスピリチュアリティになってきている。 ・計量研究や理論研究は日…

映画レビュー:『パルプ・フィクション』(1994)

〇感想 4点/5 クエンティン・タランティーノ監督の作品で、オスカーの多部門でノミネートしている。 2時間半もある映画だが、飽きない。面白い。 また、キャストが豪華なのも良い。 全体を通じたストーリー展開やメッセージはない。むしろ個別のシーンが丁寧…

コロナで交換留学に行けなかった話

私は、学部3年生の後期から、ウィスコンシン大学マディソン校に交換留学に行く予定だった。 まだアメリカの社会学事情に詳しくなかった2年生の私は、京大が交換留学を提携している大学の内、US Newsの社会学部のランキングで最も上位だったマディソンに応募…

OLS・最尤法・ベイズ推定の関係性

この3つはどれも確率分布やモデルのパラメータをデータから推定する手法だ(確率分布は正規分布やポアソン分布などの一変数の確率を返すもの、モデルはGLMのような複数の変数の合成によって被説明変数の確率モデルのパラメータを規定するもの)。しつこいが…

映画レビュー:『ナイトクローラー』(2014)

〇感想 3点/5 終始いかれた男がいかれたことをしている映画だった。 かといって退屈には感じなかったので、可もなく不可もなくという感じ。 ジェイク・ギレンホールという俳優が主演だが、この人選は素晴らしい。(誉め言葉で言っているが)この人の顔、雰囲…

近況報告0817:長期的な研究テーマの大胆な変更を決意

これから修士や博士で研究したいテーマの方向性を何となく決めた。 これまでは、福祉、労働、教育らへんの生活保障に関わるテーマに関心があったが、かなり大幅な変更になる(卒論はリカレント教育とキャリアについてだが、これは変更しない)。 これまで私…

人間科学の構成と分類

本稿では、人間科学を「人間の形質の因果関係を解明する科学」と定義する。形質とは、身体組織、形態、器官、生理メカニズム、パーソナリティ、行動などの様々な人間の要素を包含する概念である。人間科学がどのような要素によって構成されており、人間科学…

自分は霊的な働きを軽視しているのかもしれない

最近2つのことが同時に重なって、少し悩んでいる。 1つ目は、教会のメッセージが面白くないことだ。 説教の内容は、聖書箇所の内容自体を適切に解釈する+派生した話をするというものだが、前者については「普通に読めばわかるだろ」ってことを繰り返すだけ…

近況報告0813:今後勉強するもの

〇方法論系 学部を卒業するまでに、今後の研究人生の基礎を築くいておくことは重要だと感じている。方法論は研究対象に対する汎用性が高いので、頑張って一通り勉強する。 ・『データ分析のための数理モデル入門: 本質をとらえた分析のために』 数理と計量の…

近況報告0812:何をしても楽しくない

題名の通りだが、最近何をしても楽しくない。 そして、その感覚がこれまでの人生で感じたことがないものであること、比較的長く持続していることで危機感を持っている。 8月から夏休みに入り、授業が無くなって自由な時間が増えた。しかし、コロナで旅行にも…

個人的に好きな戦争映画8

中高の歴史の授業で戦争を扱う時に、該当する映画を見せるのはなかなか効果的なのではないかと思っている。 わかりやすさのために、映画で取り扱われた出来事の時系列順で紹介する。 第1次世界大戦 ①『1917』(2019) 面白いのだが、カメラワークのせいで若…

個人的に好きな歴史映画10

私は、高校生の頃、日本史や世界史が大好きだったので、歴史映画は見ていて面白かった。 歴史的事件や出来事に「フォーカスした」映画を含めている(厳密な事実性は問わない)。 なお、戦争にフォーカスした映画は戦争映画でまとめている。 ①『タイタニック…

個人的に好きなSF映画6

私が好きな映画ジャンルの1つだ。 『インターステラー』を中学生の時見て感動し、映画鑑賞が趣味になった経緯がある。 NASAに入りたいとその時思ったが、化学が嫌いすぎて理系は諦めた(物理の点数は結構良かった)。 公開年順にいってみよう ①『トゥルーマ…

個人的に好きなアクション映画10

大半は娯楽映画。あまり多くの作品を見ていないので偉そうなことは言えないが、見ててアドレナリンが分泌された映画を挙げてみた。 公開順にいってみよう ①『レオン』(1994) いきなりアクションっぽくない映画でごめんなさい。サスペンスかドラマに入れる…

個人的に好きな伝記映画10

歴史上の人物にフォーカスした映画をまとめている。 このジャンルは10個厳選するほど見ていないので、今後更新する可能性が高い。 公開順にいってみよう ①『ビューティフル・マインド』(2001) ゲーム理論で日頃お世話になっている、ジョン・ナッシュ先生の…