男子大学生の日常

男子大学生の雑記ブログです

近況報告0820:宗教社会学の勉強

いくつかの文献を読んで分かったことをメモする。

 

・日本の宗教社会学研究の対象は、伝統宗教(制度宗教(仏教・神道キリスト教)と民俗宗教)や新宗教(第1期から第4期まである)→カルトやスピリチュアリティになってきている。

・計量研究や理論研究は日本で低調で、欧米で進んでいる(特に最近は「階層と宗教性」のテーマが特に流行っている)

・中国や台湾の計量研究もあり、EASSの存在も加味すれば、東アジア内比較は有効な戦略である。日本、韓国、台湾、中国をまずはおさえる

・合理的選択理論、世俗化理論、外的安全性理論、宗教市場理論などの欧米の理論を勉強する必要あり。それを日本の経験データを照合して、日本版に修正していく。

・『宗教と社会』にキリスト教を対象にした研究は意外と多い

・最近、自然科学(遺伝子工学・進化生物学・進化心理学)における宗教研究が目覚ましく、見ておく必要がありそう

・Sherkat and Ellison(1999)は、分析テーマを ①宗教状況の動態、②宗教性の規定要因、③民間信仰の類型化、④僧侶の宗教心理、⑤宗教と精神的健康、⑥宗教と信頼、⑦宗教とその他の社会的態度 に分けた。①ー④は宗教性そのもの、⑤ー⑦は宗教性と社会意識の関係。

 

やはり欧米の研究動向を見た方が良さそうなので、3本の英語論文を読む。

また、自分は○○教の儀式とか、特定の宗教の実態にそこまで興味がないことが分かった。むしろ一般人が宗教をどのように認識しているかとか、社会の中で宗教がどのように機能しているかとかの方が関心がある。自分の関心が、計量研究との親和性も高そうなので安心した。