男子大学生の日常

男子大学生の雑記ブログです

個人的に好きな伝記映画10

歴史上の人物にフォーカスした映画をまとめている。

このジャンルは10個厳選するほど見ていないので、今後更新する可能性が高い。

 

公開順にいってみよう

 

①『ビューティフル・マインド』(2001)

ゲーム理論で日頃お世話になっている、ジョン・ナッシュ先生の生涯を描いた作品。精神障害の恐ろしさと、それに夫婦で戦う姿に感動する。

どんでん返し?と言ってよいのか分からないが、途中で一気に裏をかかれ、同時に統合失調症の恐ろしさを感じる。

内容と関係ないのだが、「この世の全てを支配できる理論を見つけ出したい」という目標を思ってプリンストンの大学院で研究していたということで、私もそれくらい大きな野望を持って研究したいと感じた。

 

 ②『ソーシャル・ネットワーク』(2010)

ぼくの親友からは不評だが、高校生の時に初めて見た時は鳥肌が立った。

デヴィット・フィンチャーアーロン・ソーキンを好きになったきっかけになった作品だ。

オスカーのまとめサイトの中の人は、『英国王のスピーチ』が作品賞を取ったことに相当の不満を抱いているようで、その書きぶりが面白い(自分も同意するが)。

ちなみに、本作は、実話を歪曲したもので、ザッカーバーグ本人も公言している。

 

③『ハンナ・アーレント』(2012)

ドイツ語の先生に見させられた。正直あまり覚えてないのだが、アイヒマン裁判や悪の陳腐さの講義のシーンがあった気がする。

思想家の生い立ちを映画にする場合、その人物の人生自体に特徴があればよいが、結局思想の紹介になっていた気がしなくもない。

 

④『リンカーン』(2012)

スピルバーグ監督の作品。画質自体は奇麗なのだが、服装も含めて全体的に古い感じの映像になっていて、本来はイライラするところだが、そこまでイライラしなかった。しかし、2時間半は若干長い(集中力がもたない)。

ストーリーは、南北戦争よりも憲法修正案の可決がメイン。起承転結の明快な構成でなく、派手なシーンもないため、全体的に退屈さ、分かりにくさは否めない。

個人的に一番良かったシーンは、トミー・リー・ジョーンズが議会で民主党議員に対して「法の前の平等」を主張するシーンである。テンポの良い口調で相手をまくしたてながら正義について語る演説は大好きである。

 

⑤『大統領執事の涙』(2013)

有名人ではないが、実話を基にしているそうなので、ここに入れる。

黒人で大統領の執事をする父親と、黒人の人権を回復するための政治活動に勤しむ息子の話。既定のルールの中で上昇移動しようとする父と、ルール自体の変更を目指す息子の間の対立が、黒人内の対立をうまく表現している(社会学的だな)。

大統領が何人か出てきて、彼らの政策や人柄にも触れられるので、歴史の勉強にもなる。

ラストで父親が小さいデモに参加するシーンは感動した。

 

 ⑥『グローリー/明日への行進』(2014)

キング牧師の活動を描いた作品。

警察による暴力が恐ろしい。

ジョンソン大統領と南部の州知事との対話のシーン等は面白い。

今年のオスカー作品賞にノミネートされた『ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償』はまだ見てないので、見たい。

 

⑦『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(2014)

高校生の時に見たのでほとんど覚えていない。

どうでもいいが、この映画の中で主人公たちが巨大な計算機を使って暗号解読しているのだが、ビットコインのマイニングもこんな感じなのかなあと思ってしまった。

 

⑧『博士と彼女のセオリー』(2014)

 高校生の時に見たのでほとんど覚えていない。

しかし、大学で学問を学んでいる身として、学者の人生を描いた映画は面白い。

社会科学者に関する映画はほとんどないので、誰か作ってほしい(ノーベル経済学賞受賞者ならまだ耐えそう。マートンとかパーソンズとかの社会学者は誰も知らないので絶対無理だろう)。

 

⑨『バイス』(2018)

ディック・チェイニーを描いた映画。

アメリカの大統領近辺を直接描いた映画は意外にも少ない。この映画で、大統領の権限の強さが実感できる(お飾りの副大統領に権力が集中するのが本作の肝だが)。

チェイニーの娘が同性愛者だったというのは初めて知り、板挟みが表現されていて面白かった。

本作と関係ないが、共和党から人工妊娠中絶反対とLGBTQ反対を取ったら福音派民主党に離れかねないので、その2つに頼っているという点で、共和党はかなり脆い政党だと感じている。

 

⑩『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』(2018)

イギリスで人気の偉人ランキング第一位のチャーチル首相の話。

実際、イギリスの動きによって、第二次世界大戦の戦況もかなり変わっていた可能性があるので、重要人物だ。

この映画内の議論を見ていると、私はチャーチルの意見には賛同できなかった(感情論で危ない意思決定だと感じた)のだが、結果的に歴史を見れば成功しているので、やはり天才は何かが違うのだろう。

本作の最後の演説が『ダンケルク』の最後にも出てきて繋がっている。