男子大学生の日常

男子大学生の雑記ブログです

個人的に好きな戦争映画8

中高の歴史の授業で戦争を扱う時に、該当する映画を見せるのはなかなか効果的なのではないかと思っている。

わかりやすさのために、映画で取り扱われた出来事の時系列順で紹介する。

 

第1次世界大戦

①『1917』(2019)

面白いのだが、カメラワークのせいで若干アトラクション感が増し、戦争の悲惨さをあまり感じなかった記憶がある。それはそれで良いのだが。

 

第2次世界大戦

②『ダンケルク』(2017)

正直に言うとそこまで面白いとも思わなかったが、枠が余っていたので入れた。

ノーラン作品で、陸・海・空の時間幅を変えることで、若干観客を混乱させるしかけが組み込まれている。

民間船はチャーチル首相が命じたことで『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』と繋がっているし、この後フランスを奪還することになって『プライベート・ライアン』に繋がっていく。

 

③『プライベート・ライアン』(1998)

いわずとしれた名作。戦争映画の中で個人的1位だ。

スピルバーグ監督の作品で、トム・ハンクス主演。救出される軍人は誰かと思えばマット・ディモンが登場。

有名なのは、最初のシーン(ノルマンディー上陸作戦のオマハ・ビーチでドイツが連合国軍を迎え撃つシーン)だと思うが、その後の軍人の人間ストーリーも良い。

特に、アパム伍長の覚醒シーンは鳥肌が立った。しかし冷静に考えれば、それは戦争の恐ろしさでもある。「やられたらやり返す」という終わりのない負の連鎖の一端に観客が高揚してしまっている。 

 

④『硫黄島からの手紙』(2006)

クリント・イーストウッドが監督で、二宮和也が出ている。

榴弾で集団自害するシーンはむごく、鮮明に脳内に残っている。

また、事実か不明だが、日本兵が投降した後にアメリカ兵に射殺されるという辛いシーンがある。

 中村獅童は若干のネタキャラにされている。

 

⑤『ヒトラー 〜最期の12日間〜』(2004)

 大学1年生の時に見たのだが、正直覚えていない。

ソ連軍とアメリカ軍に挟まれて身動きが取れなくなっていく様相が描かれている。

ジョジョ・ラビット』の最後のシーンと被っている。

 

⑥『ハクソー・リッジ』(2016)

日本の沖縄戦を描いた映画。衛生兵という余計な設定がついているが、戦闘シーンは残忍さが現れている。

 

冷戦

⑦『13デイズ』(2000)

戦争映画ではないが、歴史映画の枠がいっぱいだったのでこちらに入れたという勝手な都合である。あんまり有名じゃないかもしれないが、個人的にかなり満足の映画だった。

ホワイトハウス、政府高官の動きをメインにキューバ危機を描いた作品だが、完全な史実ではないらしい。細かい外交戦略が分かり、面白い。

「最悪の事態を回避する選択をする」のが基本なのかもしれないが、それでは最良の結果は生まれず、常に「賭け」の要素が備わっていることが分かった(ゲーム理論のパレート改善の話と同じである)。

 

イラク戦争

⑧『アメリカン・スナイパー』(2014)

戦争映画の中でもかなり好きな作品。こちらもイーストウッドだが、硫黄島よりも好きだ。イラク戦争という独特な戦争の特徴をうまく表している(狼と番犬の喩え等)。

中3の時に見たのでよく覚えていないが、子どもが爆弾を持って戦車に向かっていくシーンや、テロ組織のボスがドリルで子どもを殺害するシーン等は今でも記憶しており、衝撃的なシーンがある。

 

⑨『ハート・ロッカー』(2008)

作品を貫く一番のメッセージが何かよく分からなかったが、爆弾処理班の怖さは理解できた。

緊張感のあるシーンが定期的に出てくるので全く飽きることがない。

しかし、最初の緊張感は途中から感じなくなっていくため、戦争の状況への慣れという恐ろしさを身をもって体感できる。

他のサイトでも指摘されているが、3人班で護衛が全くつかず、銃撃戦までやっているというのはさすがに実際とは異なっていると思われる。逆に、周りにいる大量の普通の軍人が何も仕事してないように思えてしまった。