男子大学生の日常

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個人的に好きなサスペンス映画10

私が最も好きな映画ジャンルの1つである。なので、10個に絞るのが大変惜しく、紹介する作品の中で別の作品に言及している。しかし、私の経験上、10個以上紹介しているサイトは見る気を失せさせるので、この縛りに頑張って従う。

公開年順にいってみよう

 

①『ディパーテッド』(2006)

マーティンスコセッシ監督の中では一番好きだ。

勉強不足で「アイルランドアメリカ人が抱える人種問題」というのはよく分からなかったが、ストーリーとしては、終盤にかけて一気に展開していき、最後にはみんな死んで終わりというスコセッシ作品の良さが表れていた。

唯一の問題は、レオナルドディカプリオとマットディモンの区別がつかなくて、最初の方でストーリーが分からなくなることだ。ディカプリオは警察→マフィア潜入、ディモンはマフィア→警察潜入だ。

 

②『ノーカントリー』(2007)

私が大好きな監督であるコーエン兄弟の作品の中で最も好きだ(『ファーゴ』よりも好きだ)。また、同じくオスカー作品賞を受賞している『羊たちの沈黙』も好きだが、個人的にはこちらを見た時の方が衝撃が大きかった。

中学3年生の時に初めて見たが、鳥肌が立った記憶がある。

なんといってもハビエル・バルデムの演技がすごい。また、殺人鬼の謎の殺人ルール(殺す必然性があるやつは殺し、ないやつはコインで決める)の設定も、殺人鬼の恐ろしさを引き立てている。ストーリーの適度な難解さと、緊張感のメリハリが評価できる。

また、この作品は伏線や考えさせるポイントが多いのも魅力だ。モスの娘と殺人鬼の対話や交通事故、最後の夢の話、題名の含意など。

本の原作があるらしく、そちらを読みたいと思っているが、まだ読めていない。

 

③『ドラゴン・タトゥーの女』(2011)

私が最も好きな監督の1人であるデヴィット・フィンチャーの作品。6代目ジェームズ・ボンドが主演している。北欧×雪山という、大好物の舞台設定だ。

そこまで大きな事件ではないので、一般的な推理ドラマのように進んでいくのだが、途中で一気に恐ろしい展開になったりする。

また、事件とは関係ないが、主人公と女の関係も良い話だ。女の話では、ジェンダーへの視点も見られる。

 

④『プリズナーズ』(2013)

『メッセージ』『ボーダーライン』でドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のことを知り、本作も見てみたらめちゃくちゃ面白かった。「The サスペンス」という感じの王道的なストーリー。2時間半あるにも関わらず、全く飽きずに見ることができる。

結果的に振り返ると、(日本でいう町内会レベルの)かなり狭い地域の中で話が展開されるのだが、展開に広がりがある。また、怖いシーンもあり、緊張感がずっと保たれる。

キリスト教のメタファーが所々に取り入れられているのも、私にとっては面白いポイントだった。

私はこの映画を夜の23時から1時半で見てしまい、あまりにも衝撃的な作品だったことから、その晩一睡もできなかった。

 

⑤『ゴーン・ガール』(2014)

フィンチャー2つ目。サスペンスの王道的な面白さだった(気がする)。

高校生の時に見た以来なのであんまりちゃんと覚えてないが、映像の画質がきれいで、登場人物も変わった属性ではないので、とても現代的でスタンダードなサスペンス映画だと感じた。

こちらも、④と同じで、起承転結がきれいで快感が得られる。また、突然過激な描写になるのも④と同じだ。過激な描写を好む人はいないだろうが、2時間の内に少しだけあると、緊張感を高めて全体のしまりがよくなるので良いと思う(スパイス的な)。

 

⑥『スリー・ビルボード』(2017)

2017年はなぜか多い。女優としての力量は化け物級であるフランシス・マクドーマンドが主演の映画(マクドーマンドはコーエン兄の配偶者だ)。

事件の真相そのものが面白いというよりも、事件解決の過程でのバトルが中心。その中で、現代のアメリカの社会問題も反映した社会派映画としても評価されている。

広告会社の窓から突き落とされた人がかわいそうすぎる。

 

⑦『ゲット・アウト』(2017)

この映画で、監督のジョーダン・ピールと俳優のダニエル・カルーヤに関心を持った。ダニエル・カルーヤは2021年のオスカーで、助演男優賞を取った。

アメリカにおける黒人差別を反映して典型的な映画だが、その内容が異質だ。全体的に異常なストーリー設定なのだが、それがとても面白い。

ストーリーとしても、スカッとする気持ちのいい展開になっている。

 

⑧『ウインド・リバー』(2017)

この作品で、テイラー・シェリダンが好きになった。『ボーダーライン』や『最後の追跡』も面白いが、個人的にはこちらの方が好き。舞台は、安定の雪山だ。

脚本家テイラー・シェリダンは、アメリカの黒い部分を描く人で、本作品では警察権力が行き届いていないインディアン居留地を扱っている。

サスペンスとして緊張感があり、とても面白い。

 

⑨『THE GUILTY ギルティ』(2018)

恥ずかしながら最近初めて見たのだが、めちゃくちゃ面白かった。面白さの系統としては『search/サーチ』と似ている。つまり、主人公と観客がほとんど同じ量の情報を共有しており、一緒に推理していくという体験型の面白さだ。

しかし、こちらの作品の方がスカッとするどんでん返しだった。

また、題名も含めて、こちらの方が事件の真相以外の部分での楽しみ方があるので、『search/サーチ』よりも好きだ。

舞台は北欧ということで、やっぱ北欧サスペンスは面白い(『ミッド・サマー』は大っ嫌いだが)。

 

⑩『透明人間』(2020)

映画館で観たのだが、サスペンスとホラーの中間と言う感じ。びっくりするのは嫌いだが、この映画はそれを上回る面白さがあった。

透明人間というコンセプト自体は誰しも幼少期から持っているだろうが、実際に映像になっているめちゃくちゃ怖い。実際、映画を見終わった後でも、そこに誰かいるのでないかと勘繰ってしまったほどだ。

ブラムハウスは『ゲット・アウト』『アス』と、サスペンス×ホラーの面白い映画を作り続けていて評価できる。

 

※見たりない人のために

10個では紹介できなかった面白い映画がたくさんある

 

・『羊たちの沈黙

・『search/サーチ』

・『パルプ・フィクション

・『ユージュアル・サスペクツ

・『ミスティック・リバー

・『メメント

・『ナイトクローラー

・『ファーゴ』

・『ヘイトフルエイト』

・『ボーダーライン』

・『最後の追跡